2025年、ティムコ社が紙のカタログをやめた。信じられないという声が多い。釣り人はカタログを眺めるのが大好きである。
たかだか紙カタログの製作費用を節約したところで、ブランド価値毀損のデメリットの方が大きい。紙カタログを廃止するならするでカスタマーへのアナウンスは必要なはずだ。メーカーの信頼度に直結する。ティムコ社の株主はどう考えているのだろう。
ちなみにグローブライド社(ダイワ)は紙のカタログを2019年で廃止した。すると大ブーイングが巻き起こり翌年に復活した。大正解の判断だったと思う。ダイワのカタログはよく分からない釣り具がごちゃごちゃと入っていて、昭和の電話帳のように分厚くて最高である。
健全な海を持続的に利用すれば環境負荷もコストも低くて、豊かで安全で、おいしい魚を食べられる。
日本の多くの漁村は江戸時代はそんな感じだった。江戸時代から続く〈元気な漁村〉は21世紀の現代も日本各地に残っている。それにはそれぞれの理由がある。
百年後も続く、日本の漁村の未来のために。
『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』
水口憲哉(著) (各ネット書店)
魚が減った、漁業は大変だ、水産業の先行きはない、と言われている。これは間違っている。全国の元気な漁村には元気な理由(わけ)がある。
> フライの雑誌社ネットショップの決済方法に代金引換を追加しました。
『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉)【2025年1月】
特集1◎新しい釣り Try New Things 世界を広げる。脱マンネリズム。|特集2◎シマザキフライズはどうなっているのか 島崎憲司郎|釣人専門官ってなぁに 日本釣り場論|釣るためのトラディショナル・スペイキャスト 総まとめ|水口憲哉 新刊『元気な漁村』