2023年、「気軽に使える オールド・フライリール」(129号)特集の取材で宮城の杜の家ブルックさんへ伺った際、ちょいと足を延ばして荒雄川のニジマス釣りへ行った。あの時は16匹の大爆発であった。
味を占めて今年も遠征。八王子から片道450キロメートルを自走する。朝焼けと共に走り出したところが、高速の入り口前で急ブレーキ。どうも自分は、ウェーディングシューズとフライロッドを自宅へ忘れてきたらしい。路肩へ寄せてトランクを確認すると、案の定入ってない。これでは自分の車で走る意味がないではないか。
釣りへ行くのに、靴と竿を忘れるなんて、釣り人人生で初めてのことだ。これからのおれの人生、こういう初めてが多くなるのか。ああいやだいやだ。歳はとりたくないねえ。そういえば「フライの雑誌」次号は「今年の初めて」特集だ。
家に戻ったので往復1時間のロス。時速80キロメートルで走って現地着14時の目算である。450キロメートルの彼方で、大型ニジマスと東北の友人たちが待っている。楽勝ドライブである。

こけしの町。思い出したが、10数年前にもこの街へ家族旅行で来たことがあった。あの時はフライフィッシングに最高の季節だったにもかかわらず、わたしはフライロッドを振っていない。子どもが小さかったしね。人生メリハリです。

友人らとの待ち合わせはじつは明日なのだ。おれだけ前のり、抜け駆けだ。川に着いた。最下流部。

ぼーっとしているニジマスを発見。なんとなくパピーリーチを投げたらゆらっと動いて釣れてしまった。

「あ〜あ」という気分。投げなきゃよかった。

パピーリーチを使い出してから、とくに大きめの川の釣りにおいて、フライの選択に迷いがない。成果も挙がっている。フライで迷わず、釣りそのものだけに気持ちが向かうので、さらに釣れる好循環。パピーリーチについては第127号にくわしいです。

上流へ行ってクイクイクイと動かして一匹追加。

イブニングにスウィングで一匹追加。今回はシブかった。

夜は鳴子温泉泊まり。個人的に思うに、いい歳こいたオヤジが一人で釣りで遠征するとき、夜は車中泊ではなく、安くてもいいから、現地の宿にお世話になるべきではないでしょうか。オヤジにはまったくお金がないわけではなかろうから、なにか特別の理由がない限り、宿をとろう。お金を落とさぬ見知らぬオヤジの車中泊は、地元の人にとってはキモいっていうか、少なくとも歓迎したい存在ではない気がする。宿に泊まれば交流も生まれる。思い出も増える。今夜はおふうさんに親切にしてもらえた。

翌朝きのこ屋さんできのこ汁。うまうま。

小さいけど一応ニジマス。自然再生産してるのがいる。これくらいのもう一匹。

人間多すぎ。

山形の友人はそば職人である。

盛岡の友人と三人で豪華みちのく蕎麦ランチ。正直言うて、これをやりたくて八王子から来たようなものなのじゃ。釣りは二の次。マジの話。現地で、プロショップ・オノ仙台店さんの仲間たち、「フライの雑誌」の読者さんに偶然会えたのもよかった。来てよかったよ、マジの話。

竹竿がいい曲がりを見せています。

なんだかんだ言いながら、昼食後もしつこく釣りはして一匹追加。

泊まったお宿の滝の湯は最高の最高。浴衣着て釣りオヤジ三人での夕食も最高の最高。さんざん飲んで食べて大笑いした翌朝、友人二人は朝五時からごそごそと川へ出かけていった。わたくしは起きられず。朝風呂に入って、お宿でおいしい朝ごはん食べて、伊達の道の駅で大量にお土産買って、ドライブ8時間で八王子へ帰着。人生善哉。よきかな。よきかな。

『改訂新版 イワナをもっと増やしたい! 』(中村智幸著)2025年11月発行
この度、「フライの雑誌」直送便のお支払い方法に、Amazon Payを追加しました。 下のQRコードからお支払いいただけます。今までのPay Pal決済もご利用いただけます。ともに振込手数料は弊社が負担します。

こちらからキャッシュレスで支払えます。Amazon Pay、Pay Palのいずれかをご選択ください。手数料は弊社が負担します。
郵便振替によるお支払いは、手数料が高額になったため今後は段階的に縮小させていただきたい所存です。どうぞご理解のほどをよろしくお願いします。

桜鱒の棲む川―サクラマスよ、故郷の川をのぼれ! (水口憲哉2010)

桜鱒の棲む川―サクラマスよ、故郷の川をのぼれ! (水口憲哉2010)

フライの雑誌-第134号|特集◎エルクヘアカディス再発見の旅へ 使い続けられる理由がある。エルクヘアカディス、その深遠なる世界|隣人のエルクヘアカディス2025 36人の解説|海フライの定番〈白の10番〉巻き方・使い方|SHIMAZAKI FLIES シマザキフライズ2025秋 島崎憲司郎

【増刷分の残り少なくなりました。】身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 増補第二版(フライの雑誌・編集部編)

売り切れ人気号〈ダイジェスト版〉「フライの雑誌」第116号特集〈小さいフライとその釣り〉

『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉=著)

『元気な漁村 海を守り、にぎやかに暮らす』(水口憲哉=著)

フライの雑誌-第133号|特集◎日本の渓流のスタンダード・フライラインを考える【フライライン選びの決定版】|シマザキフライズ春の陣 釣れる!フライパターン|春のフライフィッシング・エッセイ|はじめての海フライ|ダブルハンド総まとめ:よく効くスペイフライ|遊漁と資源管理 遊漁者は水産庁とどう向き合うのか

北海道の浪漫たっぷり。ひみつ情報たっぷり。美しすぎるお魚たっぷり。よく釣れるフライもたっぷり。初めての北海道お役立ち情報もたっぷりです。
フライの雑誌-第121号 特集◎北海道 最高のフライフィッシング

『楽しく釣ろう! ブラックバス/ブルーギルのフライフィッシング』
生態、季節のパターン、タックル、ラインシステム、ポイントの選び方などくわしい釣り方と、幅広い魅力、その奥深い世界をご案内。
2024年夏発売・予約開始! A5判・112頁 税込1,870円

魔魚狩り ブラックバスはなぜ殺されるのか 水口憲哉
フライの雑誌社 2005年初版 ・3刷





ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線(山﨑晃司著)

フライの雑誌 131(2024夏秋号): 特集◎イブニング&ヒゲナガカワトビケラの釣り 一発逆転、大物チャンス!|釣るためのトラディショナル・ダブルハンド・オーバーヘッドキャスト 川本勉|日本で海フライがメジャーにならないのはなぜだろう? 中馬達雄|特別企画 無職亭釣日乗 大木孝威|モンタナ・イブニング事情 山本 智|斉藤ユキオ|カブラー斉藤|荻原魚雷|樋口明雄


フライの雑誌-第130号(2024春号)|特集◎釣り人の移住計画
TMC201Rの作例 島崎憲司郎 シマザキフライズ|中馬達雄|川本勉|斉藤ユキオ|カブラー斉藤|大木孝威|時川真一|遠藤 昇|牧 浩之|荻原魚雷|樋口明雄|表紙:いましろたかし

『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。

「フライの雑誌」第129号|フライの雑誌 129(2023-24冬号): 特集◎気軽に使える オールド・フライリール 2万円台までで買える個性派リール・カタログ 国産フライリールのめくるめく時代|シマザキフライズ最新情報 島崎憲司郎

フライの雑誌社の単行本

フライの雑誌 124号大特集 3、4、5月は春祭り
毎年楽しみな春の釣りと、
その時使うフライ
ずっと春だったらいいのに!

フライの雑誌 126(2022-23冬号)
特集◎よく釣れる隣人のシマザキフライズ2 Shimazaki Flies よく釣れて楽しいシマザキフライの魅力と実例がたっぷり。前回はあっという間に売り切れました。待望の第二弾!
CDCを無駄にしない万能フライ「アペタイザー」のタイイング|シマザキフライ・タイイング・ミーティング2022|世界初・廃番入り TMCフライフック 全カタログ|島崎憲司郎 TMCフックを語る|本人のシマザキフライズ 1987-1989
大平憲史|齋藤信広|沼田輝久|佐々木安彦|井上逸郎|黒石真宏|大木孝威
登場するシマザキフライズ
バックファイヤーダン クロスオーストリッチ ダブルツイスト・エクステンション マシュマロ・スタイル マシュマロ&ディア/マシュマロ&エルク アイカザイム シマザキ式フェザントテールニンフ ワイヤードアント アグリーニンフ シマザキSBガガンボA、B パピーリーチ ダイレクト・ホローボディ バイカラー・マシュマロカディス スタックサリー
シマザキフライとは、桐生市在住の島崎憲司郎さんのオリジナル・アイデアにもとづく、一連のフライ群のこと。拡張性が高く自由で“よく釣れる”フライとして世界中のフライフィッシャーから愛されています。未公開シマザキフライを含めた島崎憲司郎さんの集大成〈Shimazaki Flies〉プロジェクトが現在進行中です。
ちっちゃいフライリールが好きなんだ|フィリピンのフライフィッシング|マッキーズ・ロッドビルディング・マニュアル|「世界にここだけ 釣具博物館」OPEN|つるや釣具店ハンドクラフト展
発言! 芦ノ湖の見慣れぬボート ブラックバス憎しの不毛 福原毅|舟屋の町の夢 労働者協同組合による釣り場運営と子ども釣りクラブ|漁業権切り替えと釣り人意見|公共の水辺での釣りのマナー|アメリカ先住民、アイヌの資源利用と漁業制度に学ぶ|海を活かしてにぎやかに暮らす 三浦半島・松輪|理想の釣り場環境ってなんだろう 樋渡忠一|日本釣り場論 内水面における年少期の釣り経験|ヤマメ・アマゴの種苗放流の増殖効果|関東近郊・冬季ニジマス釣り場案内
6番ロッドで大物を。ブリ、カンパチ狙いのタックルとファイト|戦術としての逆ドリフト|阿寒川の見えないヒグマ 黒川朔太郎|ビルド・バイ・マッキー 堀内正徳|ナイフと職質 山崎晃司
水口憲哉|斉藤ユキオ|中馬達雄|川本勉|カブラー斉藤|荻原魚雷|樋口明雄

フライの雑誌社が作ったフライフィッシング入門書。残り少なくなりました。
フライの雑誌-第122号|特集◉はじめてのフライフィッシング1 First Fly Fishing 〈フライの雑誌〉式フライフィッシング入門。楽しい底なし沼のほとりへご案内します|初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎 表紙:斉藤ユキオ


フライの雑誌-第127号|特集1◎ フライキャスティングを学び直す① 逆ドリフト講座 風のライン
特集2◎ パピーリーチの逆襲 知られざるシマザキフライの秘密

フライの雑誌 125(2022夏秋号)
> くわしい内容はこちら
Flyfishing with kids.
一緒に楽しむためのコツとお約束
子供と大人が一緒にフライフィッシングを楽しむためのコツとお約束を、子供と大人で一緒に考えました。お互いが幸せになれるように、子供が子供でいられる時間は本当に短いから。
子供からの声(10〜12歳)|大人からの声|水産庁からの声|子供と遊ぶための道具と技術と心がまえ|釣り人の家族計画|イギリスの場合|「子供釣り場」の魅力と政策性
特別企画◎シマザキワールド16 島崎憲司郎
座談会「みんなで語ろう、ゲーリー・ラフォンテーン」
そして〈シマザキフライズ〉へ
ちっちゃいフライリールが好きなんだ|現役で使えるグリーンハート製ロッド大集合!|湯川の娘 知来要|カワムツはいつ、どこから来たか|海女のゆく末|メガソーラーの問題点
水口憲哉|中馬達雄|川本勉|斉藤ユキオ|カブラー斉藤|大木孝威|荻原魚雷|樋口明雄|島崎憲司郎

>特集◎釣れるスウィング
シンプル&爽快 サーモンから渓流、オイカワまで|アリ・ハート氏の仕事 Ari ‘t Hart 1391-2021|フライフィッシング・ウルトラクイズ!
『フライの雑誌』第123号
2021年10月15日発行
ISBN978-4-939003-87-5

「フライの雑誌」第120号特集◎大物ねらい
人は〈大物〉を釣るのではない。〈大物〉に選ばれるのだ。

単行本新刊
文壇に異色の新星!
「そのとんでもない才筆をすこしでも多くの人に知ってほしい。打ちのめされてほしい。」(荻原魚雷)
『黄色いやづ 真柄慎一短編集』
真柄慎一 =著
装画 いましろたかし
解説 荻原魚雷


バンブーロッド教書[The Cracker Barrel]
永野竜樹 =訳 フライの雑誌社 =編
バンブーロッド教書
Understanding & Fishing the Bamboo Fly Rod[The Cracker Barrel]
バンブーロッドの世界史、取り扱い方、メーカーの系譜、ビンテージロッドの選び方、アクションの考え方、バンブーロッド・ビルディング、世界の最新事情とマーケット、初めての一本の選び方、バンブーロッドにまつわる人間模様のストーリーまで。バンブーロッドの魅力の全てをこの一冊にまとめました。
現代はバンブーロッドの黄金期である。
残り少なくなりました。

