ここ数年、三十代から四十代の新しいフライフィッシャーが増えてきた。おしなべて皆さんおしゃれである。90年代初めの雰囲気と少し似ている。
自分で言っておいてなんだが、お前は何十年フライフィッシング絡みをウォッチしてきたんだよって、突っ込みたい。歳は取りたくなかった。
1990年代初頭、ブラッド・ピットがギャラティン川でフライロッドを振っていた頃、世界中でフライフィッシングがブームになった。自分は二十代だった。
当時の自分にとって、ひとまわりから、ふたまわりくらい歳上のフライフィッシングの先輩は、憧れの対象だった。釣りの経験はもちろん、文化的にも。
じゃあ今、自分の世代は歳下の世代からどう見られているだろうか、というと、これはなかなか難しい。
間違いないのは、随分おっさんになった本人たちは、いずれも〝フライフィッシングをやってよかった〟〝いつまでもフライフィッシングをやりたい〟と思っているだろうことだ。
フライフィッシングに年齢は関係ない。ただ一度の人生をフライフィッシングにぶん投げていい。
なんて言いつつ、そこまでハードコアに考えないほうが、とくに今どきの若い人は入ってきやすいんじゃない? とがっつり思います。
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フライの雑誌 124号大特集 3、4、5月は春祭り
北海道から沖縄まで、
毎年楽しみな春の釣りと、
その時使うフライ
ずっと春だったらいいのに!