本州ではもうほとんどの渓流が禁漁になりました。皆さん、今年の渓流釣りはいかがでしょうか。禁漁期がある分次のシーズンの楽しみが増えると思って、『フライの雑誌』でも読みながらタイイングや妄想にいそしみましょう。
岩手のヤスヒコさんが、今年の渓流の最後にこんなの釣ってたよ、と写真を送ってくれました。一枚目がマシュマロ・ピューパ、二枚目がワイヤード・アントでキャッチしたとのこと。本誌読者ならとうにご存じの通り、マシュマロ・ピューパもワイヤード・アントも、島崎憲司郎さんオリジナルの「釣れるフライ」です。
マシュマロ・ピューパはテレストリアルとしてパイロットフライでまず使い、出なかったらワイヤード・アントでパチッと叩いて、そのままウエットとして釣り下り、って感じですね。他のフライには渋いのに、昼間のマシュマロ♯10を大きなヤマメは引ったくるようにしてガップリくわえてくれました。まあ、岩手ですからねー。
「岩手ですからねー」とか言ってますが、岩手だからといってこんな素晴らしいヤマメはそうそう釣れるものではありませぬ。はー、やっぱり東京もんとはDNAが違います。かるくためいきをつきました。これで来シーズンの渓流がますます楽しみになりました。来季はヤスヒコさんと同じ釣り方やろうと思います。
次号第103号では、マシュマロ・スタイル、ホローボディ・スタイルを始めとしたシマザキフライたちのアメリカでの紹介例と、その未公開新作を、中面カラー10ページで特集します。
どうぞお楽しみに。