9番ロッドが本気で曲がる。

炎天下、9.6フィート・9番ロッドで、WF9・タイプ6の17ヤードカットを30ヤードぶん投げる。9フィート・0Xに直結した2番マラブーストリーマーをロングリトリーブする。

泳いでいるフライの下から横から、とつぜん魚が湧く。横には走らない。下へ突っ込む。腰だめで止める。9番ロッドが本気で曲がる。

アタリがない時は、まったくなんにもない。暑くて静かで平和な海だ。ミサイルが高度550kmを通りすぎても気づかない。だってそれ宇宙じゃん。

昨日は、2番の竹竿と7X、20番のドライフライで10㎝のオイカワを釣って喜んでいた。

どっちのフライフィッシングもほんとに楽しい。

> 第103号-特集◎すぐそこの島へ!

わたしが東京へ帰った翌日に、台風15号で空の便も海の便も欠航ですって。晴れ男神話を上書きした。
このサイズでこんなに引く魚は初めて
正直、そんなに
おっきくない。でも腕がいたい。第103号の島フライ記事を出る前に読みなおしておいてよかった。
出発前に鹿児島夢やの中馬達雄さんにお願いして、おかっぱりカンパチの釣り方とファイトの心がまえを再々々度うかがい、マテリアル一式を送ってもらって泥縄フライタイングにいそしんでいた。これがヒットフライ。失敗したループノットがものすごく巨大なところは見ないで。この島6回目にして初めてのカンパチを7本釣った。美味しかった。疑似餌釣りでは確信を持ってやっているかどうかが大事だ。第112号特集の自分の記事に、過去8年間で約640回のオイカワ釣りをしたと書いた。最近になって、ようやくへぼなりに自信を持てるようになった気がする。どんな釣りにも通用する合鍵みたいなものだ。それ、もっと早く欲しかった。
第103号-特集◎すぐそこの島へ!
すぐそこの島へ。
はじめての〝島フライ〟
身近な〝島〟にパラダイスがある。全国の仲間からの渓流&海フライのレポートと、はじめての〝島フライ〟のための親切ガイド。境界の向こうに何かがある。
特集◎2 Shimazaki Flies 2014 Selection 2
島崎憲司郎
tying , photo , text & illust by Kenshiro Shimazaki
前号に引き続き、[2014シマザキ・フライズ]からの選抜フライ第二弾。シマザキ・ホローボディを画期的に改良した「D.H.B.」(ダイレクト・ホローボディ/Direct Hollow Body)、大ブームのマシュマロ・スタイル最新バージョン。
大特集◎オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2) フライフィッシングの魅力いっぱいの身近なビッグゲーム 人気特集第二弾! ベストフライとその釣り方・オイカワロッド振り比べ・台湾のオイカワ・伝承ハヤ毛バリ・分布と増殖・実戦ドライの釣りとスイングの釣り他 ●中村善一×島崎憲司郎 異分野対談 画家の視線とシマザキワールド (後篇)●山と河が僕の仕事場 牧浩之 ●ニジマス物語最終回 加藤憲司 ●海フライ 中馬達雄 ●荻原魚雷 樋口明雄「いぬのはなし」 ウッディ小林 ●マグロを釣るのは罪なのか 水口憲哉 ●ルポ:シマザキフライズ・タイイングセッション フライの雑誌 112(2017秋号): amazon