歳をくってきたな、と切実に感じるのは、食べる量が少なくなってきたこと。基礎代謝が減るから仕方ないよ、などとの同情はいらない。今まで気にせず詰め込められたものを体が拒否する。その現実を、胃袋より頭が納得するまでに時間がかかった。
それと同じで、釣る魚の数も少なくなってきた。若い時よりも、釣りの腕自体は向上していると思う。知識と経験含めての話だ。その気になればたくさん釣れる(はず)だが、要は満腹係数が減った。
何匹か釣って、ことによったら、たったの一匹、思い通りに釣ったら満足しちゃう。もういいかな、充分です。って思っちゃう。
ことによると、釣りそのものよりも、釣りにまつわる周辺のあれやこれやの方が気になるし、実際に楽しかったりもする。
むかし、一緒に釣りへ行って、「おれ釣りはもういいや。」と途中で釣りをやめちゃうおじさんがいた。岸辺で寝たり、本を読み始めたりする。あんだよ、このおやじは。と、思っていた。俺はもっともっと釣りたいんだよ、気が萎えるこというんじゃねえよ。俺より釣ったからって、カッコつけやがって。おやじ、もっとがんばれよ。
今ならわかる。食べたくても食べられないんだよ。カッコつけてるわけじゃないの。がんばりたくてもがんばれないの。
このことについては、もう少し考えてみたい。
さて、聞くところによると米国西海岸では今、ドライシェイクが4500円だそう。世界はとんでもないことになっている。ガラパゴスでいいかもと逆に思う。
『フライの雑誌』次号第129号は
12月初めの発行です。
フライの雑誌-第128号
特集◎バラシの研究
もう水辺で泣かないために
…
フライの雑誌 124号大特集 3、4、5月は春祭り
北海道から沖縄まで、
毎年楽しみな春の釣りと、
その時使うフライ
ずっと春だったらいいのに!