たとえ釣りができなくても、釣り師は水辺を目指す。
中央線国分寺駅から徒歩5分の殿ヶ谷戸庭園。国分寺崖線〝はけ〟の湧水が集まる池がある。
都内の住宅地によくぞこれだけの庭園が残ったと感心するが、大三菱のむかしの偉い人の別荘だった、と聞くと、(ATMの振込手数料値上げして700円もとるくせにトラブルですか。)と恨み言の一つも言いたい。50年くらい前に当時の小池百合子みたいなのが、ここら一帯を商業施設に開発しようとして、そのままではお取り壊しになるところを、地域の住民が総出で反対して都立公園として買い上げさせたとのこと。住民運動大事。
今日は前田悠平さんの「2023年6月 イラン トルコ 旅の記憶」の展示を見に来たのだった。前田さんはアイリッシュお囃子楽団〈モンロー〉のおしゃべり担当の楽しい笛吹き。「吐夢」さんで知り合った。
副題は「〜落ち着きのない中年男性の旅の絵日記〜」。あー、わかるー、そうだよねー、って感じ。
前田さんの旅の心得みたいな書きもの。前田さんは積極的に地元の人と交流する。そのふれあいが旅そのものだ。わたしは遠くの知らない土地へ釣りに行った時、地元に暮らしている人たちとすれ違う。若い頃は、この人たちとはもう二度と出会わないんだろうと感じて、勝手に切なくなっていた。人好きでもないくせに。いまは人より魚の方が好きと正直に言える。
高円寺ペリカン時代さんで、魚雷さん、朔太郎さん、真柄慎一さんと呑み会。楽しき夜だった。
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『フライの雑誌』次号第129号は
12月初めの発行です。
フライの雑誌-第128号
特集◎バラシの研究
もう水辺で泣かないために
フライの雑誌 124号大特集 3、4、5月は春祭り
北海道から沖縄まで、
毎年楽しみな春の釣りと、
その時使うフライ
ずっと春だったらいいのに!