長良川本流ニジマス管理釣り場の件、続報。
> 既報 長良川本流ニジマス管理釣り場の件Post:2024/2/26
岐阜市湊町の鵜飼観覧船乗り場に期間限定で今月1日に開業した管理釣り場(釣り堀)から、放流したニジマスが長良川の本川に大量に流出した問題で、開設した長良川漁業協同組合は29日までに、今季の営業再開を断念する方針を固め、釣り場に残った魚の回収を始めた。(中略)
ニジマスは北米原産のサケ科の魚で、明治期に移入され、釣り堀などで産業利用されてきた一方で、魚食性が強く水域によっては他の在来種との交雑の懸念もあることから2015年、環境省と農林水産省は「産業管理外来種」に指定し、これ以上の分布を拡大しないよう逸出防止などの対策を求めていた。
ニジマスは今年1月から長良川漁協の漁業権魚種になり、長良川鵜飼の観覧船乗り場が特定釣り漁場に設定されていた。管理釣り場は3月末まで営業する予定だったが、増水や大量流出を受けて20日から休業していた。
ニジマスは……水域によっては他の在来種との交雑の懸念もあることから
(岐阜新聞)
産業管理外来種指定の背景にそんな懸念があったとは知らなかった。「自然界では在来種との交雑種は確認されていない」と水産庁は言っている。
内水面漁協による法律に基づいた漁業権魚種の増殖行為が、よく分かっていないマスコミと付和雷同の人々からの圧力で潰されたというのが、今回の案件である。地域で決めたことに外野は口を出さないでください、くらいのことは言ってよかった。
〝よく分かっていないマスコミと付和雷同の人々からの圧力〟は、議論を放棄する全体主義であり、ファッショと同じ系譜の上にあると考えている。
といって、長良川漁協を擁護するわけではもちろんない。釣り堀開業のセレモニーへわざわざ県知事を持ち出して、風向きが悪くなるとあっさり梯子を外されて白旗あげるとは、ずんどこである。そして本件について内水面漁業と産業管理外来種を統括する水産庁がなにも言えないのも、ずんどこである。
日本における内水面漁業の問題点は、【公開記事】「日本のマス釣りを知っていますか」にまとめてある。これを書いた2019年時点では、内水面漁業制度を軸にした日本の川と湖の釣りは、あと20年くらいはもつかなと漠然と考えていた。怪しくなってきている。
cf.【公開】日本の生物多様性はふんわりしている。〈メダカ、トキ、ブラックバス、そして純血主義〉|『魔魚狩り』(水口憲哉)
ニジマス釣り場、再開を断念 岐阜市の長良川2/29(木) 14:04配信 岐阜新聞
三条市のなんと晴々と明朗快活で清々しいことよ。 #フライフィッシング #flyfishing #ニジマス #釣り https://t.co/gUvoHraJyY
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) February 29, 2024
加藤憲司さんが自らの約40年以上にわたるニジマス研究を振り返る連載、「ニジマスものがたり」(フライの雑誌-第106号〜第112号掲載)を公開します。
【公開記事】ニジマスものがたり 第一回(加藤憲司)https://t.co/HGZO7DGSCn— 堀内正徳 (@jiroasakawa) February 25, 2024
日本のニジマスは1878年(M10)に政府の食糧増産政策の一環でアメリカ・サクラメント川水系から移入されたものが最初だ。以来何度も移入された。日本の河川と湖沼に放流されてきたマス類の中で、
【公開】ニジマスよ、海を目指せ!〈日本のスチールヘッド〉 https://t.co/2peKRUbvZa
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) February 25, 2024
これを書いた2019年時点では、内水面漁業制度を軸にした日本の川と湖の釣りは、あと20年くらいはもつかなと漠然と考えていた。怪しくなってきている。
【公開記事】日本のマス釣りを知っていますか(『Backcasts: A Global History of Fly Fishing and Conservation』より) https://t.co/wGf6nGuwak— 堀内正徳 (@jiroasakawa) February 29, 2024
「日本の生物多様性は、世界に誇るかけがえのない資源であり、賢明に利用すれば永遠に幸と富をもたらす希望である。」(加藤真) https://t.co/189i9gclJh
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) February 25, 2024
特集◎釣り人の移住計画 そこに夢はありますか|TMC201Rの作例 島崎憲司郎 シマザキフライズのお知らせ|表紙 いましろたかし
「フライの雑誌」130(2024春号)のネット予約始まりました。#flyfishing #フライフィッシング #fishing #釣りhttps://t.co/guu6ZUI3AX— 堀内正徳 (@jiroasakawa) February 19, 2024
フライの雑誌 125(2022夏秋号)
> くわしい内容はこちら
Flyfishing with kids.
一緒に楽しむためのコツとお約束
子供と大人が一緒にフライフィッシングを楽しむためのコツとお約束を、子供と大人で一緒に考えました。お互いが幸せになれるように、子供が子供でいられる時間は本当に短いから。
子供からの声(10〜12歳)|大人からの声|水産庁からの声|子供と遊ぶための道具と技術と心がまえ|釣り人の家族計画|イギリスの場合|「子供釣り場」の魅力と政策性
特別企画◎シマザキワールド16 島崎憲司郎
座談会「みんなで語ろう、ゲーリー・ラフォンテーン」
そして〈シマザキフライズ〉へ
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