確認したい理由があって、バックナンバーで丹沢・世附川の記事を探した。第71号(2005)と第76号(2007)で記事にしている。世附川にリリース区間を作る、作らない、の話題だ。久しぶりに読み返すと、なんかこれがとてもいい記事だった。
当時の編集部は、釣り人が関わる釣り場作りのこととか、水産行政への疑問とか、いわゆるカタい方面に興味が強かった。妙な使命感みたいなものもあって、多方面へ首を突っ込んでは、わりあいうざったがられていたこともあったように思う。
この71号と76号の記事については、約20年経過した現在読み返しても、寄稿している方の意見も、編集部のまとめ方も妥当だと思う。記事中にもあるように、あの頃は「過渡期」であって、「キャッチ・アンド・リリース」の定義も勘違いが多く、現場レベルでぐちゃぐちゃだった。
世附川にリリース区間を作って特別料金を徴収しよう、という漁協と行政の浅慮は、批判されて然るべきだった。今はほとんどのリリース釣り場の実情は、安価な釣り堀だ。いい悪いと好き嫌いは別として、そういうものだよね、という認識だ。みんなで大騒ぎして、おさまるところへおさまったという印象がある。
たった20年、30年の間でも人間活動はスピードが速い。正義のふりが嘘だったり、いばっていた人が都合が悪くなると姿を消したり、やる気に満ちていた行政がしぼんだりする(水産庁の釣人専門官どうした。)。撤退を転進と言い換えたのは旧日本軍だ。言い換えようが、玉砕しなければいいんだよと今は思う。
世附川の記事をきっかけに、ラガーマンのNさん、合気道の師範さんと知り合った。新潟の奥地の川へ一泊のキャンプ釣行へ連れて行ってもらった。たいへん楽しかった。だけど彼らと自分との体力が違いすぎて、それはそれは悲惨な目に遭った。おかげで自宅へ帰ってから離婚の危機にも陥った。いろいろ乗り越えて(たぶん)今に至ります。
そして川は流れつづける。
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