川辺川ダムを、生物多様性保全の視点で正面から議論する動きが、地元住まいの生物多様性保全で著名な専門家さんからいまだに出てこないという不思議。すでに行動しているなら教えてほしい。
権威や権力に正面からぶつかるばかりが抵抗ではない。でも、ご自身の影響力を適切に運用することで、世の中の明日をよりよくできる可能性があるならば、そこは覚悟決めて身体張って踏ん張るのが、専門家としての信頼というものではないのでしょうか。
誰だって立場も職も失いたくないし、大きなところ、強い相手と大ケガ覚悟でけんかなどしたくない。ただ、人の現世での立場なんぞは千年先の自然の秩序を考えたら灰塵にすぎない。外から無理強いされるものでもないが、あまりにもご都合主義かな、って。生物多様性保全を唱えるだけなら念仏より簡単だから。
こういう話で想起するのが、水口憲哉さんの以下の文章です。
まさに筆者が長年言い続けてきた“人と魚と水の関係学”を具体的な社会の動きに対応して、発信したのが『反生態学』、『魔魚狩り』、そして『淡水魚の放射能』ということかもしれない。少数者であり、異端である批判者として事実にもとづき発信してきた。
このようなふるまいは、若い人ばかりでなく多くの大人が選ばないことである。しかし、何やってもぼちぼち、大して変わりはないし、よほどの無茶をしない限りどうにかなるのであれば、思うままに発言行動し楽しくやってゆくしかないだろう。その結果、10数年前東京水産大学の学生新聞が宍道湖中海問題で特集を組んだ時によせた発言のような境地になる。
〈なにか大きな問題に取り組んだ場合、らせん階段を昇るように、行きつ戻りつするように思えるが、確実に望ましい方向に少しずつではあるが進んでいる。〉
【公開記事】「外来魚問題、大規模開発事業、放射能汚染 ─少数で異端の批判者として事実に基づき発信すること」水口憲哉 釣り場時評72(フライの雑誌-第98号より)
水口先生は、はっきり言ってあちこちに正面衝突しすぎ。でもその姿勢が一貫していることには、全面的な信頼がある。大事なのは、そしてあきらめないことだと思います。〈らせん階段を昇るように、行きつ戻りつするように思えるが、確実に望ましい方向に少しずつではあるが進んでいる。〉はずなのだから。
フライの雑誌社では、水口憲哉さんの単行本『元気な漁村』を今年出版します。
オンライン書店での扱いが始まりました。
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フライの雑誌 125(2022夏秋号)
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Flyfishing with kids.
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